看護師が働きやすい職場を作りたい!

看護師である私が起業した理由の一つに、看護師が働きやすい職場を作りたいという思いがあったからです。

看護師が求めるのは「安全」

マズローの5段階欲求は看護師の皆さんだったらご存じの方も多いと思います。
一番下は「生理的欲求」で睡眠欲や食欲・排泄など人間が生きていく上での最低限の欲求が挙げられています。
この欲求が満たされていないと、上の段階の「安全の欲求」を満たすことができません。

日本で暮らしていく中では、大多数の人は必要最低限の生理的欲求は満たされています。看護師であれば働いている限り、生理的欲求が満たされず「困っています」という方はいないでしょう。

では「安全の欲求」は看護師という職業上いかがでしょうか?

放射線暴露や抗がん剤の取り扱い、血液や医療廃棄物、患者からの暴力・セクハラ、過酷な夜勤と勤務シフト、感情労働による精神的ストレスの増大、そしてコロナ・・・
挙げればきりがないほどです。

スタッフの安全確保のために、職場では労務規定や就労規則にて取り決めがされています。

しかし、私が感じるところでは、制度・取り決めなどによる「安全の欲求」が担保されているのは当然であり、重要なのはもう少し根本的な事なのかと考えています。

大切にされているという実感

病院が提供しているのは、どちらかという物質的な「安全」であるのに対して、多くの看護師は精神的な「安全」を求めているのではないでしょうか。

「ここはあなたの職場、ここで看護師として患者に看護を提供するんだよ。何かあっても守るからね」

「あなたは病院の大切な看護師の一員、困ったことがあったら何でも相談してね」

目線を合わせて「おはようございます」「お疲れ様です」「行ってらっしゃい」「お疲れ様です」

「なんか今日は元気ないね、どうしたの?」

「あ、髪の毛切ったね。お似合いだよ」

お子さん病気なんだね、今日はやすんでもいいよ」

「これ、最近人気なんだって!よかったらたべてみて」

というような会話があふれている職場はきっと「安全」で満たされているのではないでしょうか?
1人の自分として、一人の看護師として認められている。
私のいる場所はこの職場で、管理者からも、みんなからも大切に思われている。

この精神的な「安全」が満たされていてこそ、物理的な「安全」が満たされると思います。
大切にされている実感を得られるような職場づくりが望まれると思いませんか?

「安全」から柔軟なチームが生まれる

職場の人間関係は、所詮、「赤の他人」であり考え方も価値観もバラバラですよね。
そのような個を束ねるのが看護師長であったりするのですが、やはりそこは人間であり感情に支配されることがあります。
人間だもの・・・

私が大切だと思うのは、個々はそれぞれ違う事は認め、その中でお互いが尊重しあうという考えです。

人が集まり、「自然に輪が生まれ和を形成する」には無理があります。
それは同じ価値観や考えをもつ集団を形成しているにすぎません。


「違いを認めお互いを尊重する」ことは自然にはできず、努力が必要です。
努力の積み重ねと継続が、多種多様な考えや価値観を持つ柔軟なチームを形成し、マズローでいう三段階目の「社会的欲求」が満たされていくと考えています。

具体的な取り組み方法は?

これは私が代表取締役兼管理者として何が提供できるかにかかっていると思います。
看護師として病院で働いてきた実績もあり、看護師目線からの働きやすい職場のアイデアを出すことが可能です。
まずは自分が行動し、それを見たスタッフが真似て次第にステーションの文化として醸成されていけばいいですね。

私が約束する取り組み

  • 精神的な「安全」を提供します
  • 感情にまかせて怒ることはしません
  • フィードバックはポジティブ➡ネガティブ➡ポジティブ
  • 記念日を忘れずにお祝いします
  • 目をみて笑顔であいさつ、ラ音であいさつ
  • 全ての人に敬意を示し礼節を重んじます
  • 整えられたクリーンな環境を提供します

一般的な働きやすさを指標として、ワークライフバランスや福利厚生、待遇面、残業がない、自分のペースで進められるなどが挙げられていますが、これらは会社としての取り組みで成果が出るまで時間がかかります。

まずは、会社の要である代表取締役が動き、個々を動かし、チームを動かし、看護師が働きやすい会社を育てていく。

これが私の使命です。

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