訪問看護師の1日の仕事のスケジュール例を紹介します。
おおまかな流れとなりますが、このようなスケジュールでいつも仕事をしています。
訪問看護師の1日のスケジュール例
出勤して利用者のスケジュール確認
出勤したら、事業所で当日訪問するご利用者の情報確認、準備をします。
Aさんお宅へ移動
車に乗る前の安全確認を行いましょう。
空気圧は減っていないか、ウィンカーは点滅するか、ライトはつくかなど…
Aさんお宅へ訪問
利用者の居宅に訪問します。予定表で訪問時間は決まっていますので10分前に到着するようにします。
「おはようございます、みのる訪問看護ステーションの〇〇です!」
と明るく挨拶して、お邪魔します。
利用者にサービス内容を説明する
訪問先では利用者・ご家族に笑顔で挨拶します。今日1日のサービス内容を説明します。
挨拶をしてコミュニケーションをとることで利用者様も私たちに声かけがしやすくなります。
一軒当たりの訪問看護時間は30~90分とご利用者によりことなります。
60分が最も一般的です。
手洗い・物品の準備
感染防御のために手洗いを行います。在宅や施設でも何かしらの行為の前は手洗いやアルコール消毒で感染予防を行います。
「洗面所をお借りします」
などとお声がけしてから、手を洗います。
タオルなどは基本的にご利用者様に用意していただいたものを使用します。
手洗いをしましたら、利用者さんのケアや処置内容に合わせた衛生材料・処置物品をはじめ、Spo2モニター、血圧計などを用意します。
全身状態の観察とアセスメント
処置とケア
療養指導・相談
スマートフォンで記録と連絡ノートへの記載
片付け・あいさつ
次のBさんお宅へ移動
安全運転を心がけましょう!!
10:50AM
Bさんお宅へ訪問
「こんにちは、みのる訪問看護ステーションの〇〇です!」
利用者にサービス内容を説明する
手洗い・物品の準備
全身状態の観察とアセスメント
利用者さんのお話しに耳を傾け、最近の調子やお体の異変について話を聞きます。同時にバイタルサインのチェックを行いながら、先ほど話にあった内容について問診を勧めます。
利用者さんの状況を一番にわかっているのはご家族ですので、体調や生活状況につていお尋ねします。
「最近、転んで頭を打った」
「おしっこの色が濃くなったような気がする」
「食事量が減った気がする」
話の中に体の異変の情報が隠れています。
ちょっとした変化・不安が気兼ねなく話せるようなリラックスした雰囲づくりが必要です。
ポイントはYes,NOクエスチョンにならない、オープンな質問がよいでしょう。
「最近のお食事の様子はいかがですか?」
利用者さんの疾患や介護度に合わせたフィジカルアセスメントを行います。
全身のむくみの状態や息切れの様子、爪の色など。褥瘡好発部位の変化や麻痺の有無。
頭の先からつま先まで利用者さんのフィジカルイグザム(身体診察)➡フィジカルアセスメント(身体評価)を行います。
ご家族へのケアも訪問看護師の大切な役割です。
ご家族に体調の変化や生活環境の変化などで困っていることを伺います。
「眠そうな様子ですけど、どうかしましたか?」 いつもは片付いているのに散らかっている
処置とケア
療養指導と相談
スマートフォンで記録と連絡ノートへの記載
片付け・あいさつ
・昼食タイム 60分の休憩
・ステーションで休憩もできますし、コンビニやスーパーにて昼食を購入し駐車場で休憩もできます。
Cさんお宅へ訪問
「こんにちは、みのる訪問看護ステーションの〇〇です!」
利用者にサービス内容を説明する
手洗い・物品の準備
全身状態の観察とアセスメント
処置・ケア
利用者さんの症状・状態に応じて必要な処置・ケアを行います。
- 清潔ケア(入浴介助 清拭 足浴 洗髪 爪切り)
- 排泄ケア
- 栄養管理(胃管・胃ろう)
- 口腔ケア
- 服薬の管理とサポート(効果・残数確認、内服時の様子と方法)
- スキンケア(褥瘡 スキンテア 保湿クリーム・ワセリンの塗布)
- カテーテル・カニューレ管理
- 点滴管理
- 排痰援助・吸引
- ストーマケア
…など
療養指導と相談
スマートフォンで記録と連絡ノートへの記載
片付け・あいさつ
Dさんお宅へ移動へ移動
Dさんお宅へ訪問
「こんにちは、みのる訪問看護ステーションの〇〇です!」
利用者にサービス内容を説明する
手洗い・物品の準備
全身状態の観察とアセスメント
処置・ケア
療養相談と相談
ケアの方法や医療機器の扱い方など、療養生活を送るうえで必要なことを相談したり、困りごとの相談に乗ったりします。
利用者さん・ご家族のセルフケア能力を高めるサポートを行います。
訪問看護師が接するのは限られた時間のみです。
日常の看護・介護をしているのはご家族様ですので、訪問看護師がいないときにも、
利用者さん・ご家族が行える看護・介護の方法をお伝えします。
記録ノートの記入
片付け・あいさつ
Eさんお宅へ移動
Eさんお宅へ訪問
「こんにちは、みのる訪問看護ステーションの〇〇です!」
利用者にサービス内容を説明する
手洗い・物品の準備
全身状態の観察とアセスメント
処置・ケア
療養相談 と相談
記録ノートの記入
利用者さんのご自宅に置いてある「連絡ノート」は、とても重要な情報共有ツールです。
在宅で療養生活を送る利用者さんには、訪問看護師だけでなく、多職種・多施設の人がかかわります。
ノートには、医師、訪問看護師、ホームヘルパー、訪問薬剤師などが訪問するたびに記入し、それぞれ実施したケア内容や気づき、連絡事項などを共有します。
片付け・あいさつ
次の訪問日などを確認し、あいさつをして終了です。
ステーションに戻ります
訪問が終わり次第ステーションへ戻ります。
仕事にも疲れが出てきます。安全運転に心がけます。
冬場は暗くなってくるので歩行者にも注意します。
記録や報告・確認事項がオンラインで行える場合は自宅へ直帰します。
お疲れさまでした!
以上が1日のおおまかなスケジュールになります。どの利用者宅を訪問するにあたっても信頼関係を築くためには、笑顔と思いやりを持って接することが大切です。
このページを見て訪問看護師に興味を持った方は、ぜひ採用情報ページよりご応募ください!お待ちしております!