訪問者は新車がいい?中古車がいい?

収支シミュレーションを作成した段階ではいかに固定コストを抑えるかに躍起でした。
人件費の次にかかるコストとしては訪問車の購入と維持・保険です。

多くのステーションは軽自動車にて訪問しているようですが、事前にツイッターで様子を聞いてみると皆さん迷った様子でした。
中古車の購入か新車の購入か? リースにするならば中古車か新車か?
この4択に絞られるようでした。

私もコスト削減のために中古車リースを考え見積もりをとり、収支シミュレーションに反映していました。
しかし、あるオンライン勉強会に参加して考えが一変しました。

その勉強会の講師の方は事業の一つとして訪問看護ステーションを導入し、地域ナンバー1まで育て、看護師の求人にも苦労していないいわばマグネットステーションの経営者の方でした。

中古車リースの考えから新車購入へシフト

訪問看護ステーション立ち上げの時にできるだけ初期費用を抑えようとします。
人件費の次に高いのが車両費全般なのではないでしょうか?

一番簡単で分かりやすい経費削減は中古車で初期費用を抑える方法ですが、新車購入にもたくさんのメリットがあることを学びました。
今回はそのメリットについて考えていきたいと思います。

減価償却が使えて4年ごとに買い替え

軽自動車の新車であれば減価償却が4年あります。

みのる

減価償却って何さ?

物には耐用年数というのが法的に決まっているらしく、軽自動車の新車の場合は4年で価値がゼロとなることが法で決められています。

例えば160万円の中古車を買い4年で価値がゼロになるということは…
1年で40万円ずつ価値が低下していくことになります。
1年で120万円 2年で80万円 3年で40万円 そして4年目で0円ということです。

そして、減価償却費として経費に毎年40万円を計上できるのです。

新車で4年落ちの軽自動車ならば、ざっと30万円ぐらいで売却できるとおもいます。
そしてまた新車の購入・・・というサイクルになります。

中古車の減価償却と耐用年数の簡単な計算方法とは?

リースでもリース代金として経費に入れられますが、車は返却するのが前提ですし、リース契約年数もありますので中途解約が難しいことも加味しなければなりません。

フル装備で事故率が低い

新車の軽自動車を見に行って驚いたのですが、そこそこのお求めやすい価格の軽自動車でも安全装備が満載でした!

ABSは当たり前ですが…
デュアルカメラブレーキサポート・後退時ブレーキサポート・誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能・リヤパーキングセンサー・車線逸脱警報機能・ふらつき警報機能・先行車発進お知らせ機能・ハイビームアシスト・SRSカーテンエアバッグ

スズキ スペーシア安全装備

そうなんですよ!安全機能満載です。
大切なスタッフさんを守るためにも安全装備はフル装備で準備したいところです。

これは損害保険代行の社長さんから聞いたお話ですが、新車の方が大事に乗る傾向が強いので事故率は少なくなるとのことです。

安全装備+安全運転=事故率減少は医療・介護を提供する事業者として本質的なところに触れると思います。

きれいな車の方がいい

人は環境に影響されるとよく言います。
例えば乱雑で散らかっているオフィスなら、だれもが片付けようとせずそのままで良いという雰囲気が生まれます。
逆に、
整然としたオフィスなら、不要な物は片付けられゴミが落ちていない状況は容易にイメージできると思います。

訪問車も同じで、傷や凹み・色あせている車、車内が散らかっている車だと洗車もしないだろうし、車内の清掃もしないと思います。

ところが新車であれば、たとえそれがステーションの社用車だとしても大切に扱おう、車内はきれいにしておこうという気が生まれると思います。

スタッフのわくわく・モチベーションUP

どこの訪問看護ステーションもスズキアルトか、ダイハツミライースばかりではないでしょうか。
しかし後発組の看護ステーションとして差別化するために、新車という選択をします。

訪問看護ステーションで訪問車が新車って魅力的じゃないですか?
移動時間が多い看護師さんならばポンコツ・傷だらけの軽自動車より、新車のやや高めの軽自動車に乗れる方がキラキラしますよね。

安心装備の全くついていない激安中古車を乗り回すより、カーテンエアバッグ、バックカメラモニター、ドライブレコーダー、衝突軽減ブレーキなどなどがついた新車であれば、乗っているスタッフさんも大事にされている感が強くなるのではないでしょうか。

そして、

このステーションでずっと働きたいわ

そんな風に思っていただければ会社への帰属感がうまれ、スタッフの離職につながるのではないでしょうか?

福利厚生にもなる?

もし現在のお使いの車が社用車の新車になって直行直帰となったら嬉しくありませんか?
ガソリン代は訪問ルートに沿っただけお支払いし、それ以外の用途…お子さんの送り向かい、買い物、ちょっとした旅行にも使ってもいい…。

これは提案ですがどうでしょうか?

車の維持費って結構高いので、これが福利厚生の一環であれば車検のタイミングやスタッフの車購入の時に切り替えることによって、個人の負担はかなり軽くなると思います。

まとめ

ステーション開業時にはコスト削減で、中古車でもいいのかな?と思います。
しかし、ちょっと視点を変えると新車購入にもメリットはたくさんありました。

迷うところですが、ここは資金と相談の上で良い方法を選択できればいいですね。

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